木製の家具を購入したものの、お手入れの仕方がわからない。
そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか?
本日は木製家具のメンテナンス、
お手入れについてまとめていきたいと思います。
注意すること
木製の家具は、直射日光の当るところ、冷暖房器のそばなど、
温度差の激しいところや湿気の多いところには設置しないでください。
色があせたり、塗装面がはがれたり割れたりしてしまう原因になります。
無垢材の家具については、ひわったりもしますのでお気をつけください。
オイルフィニッシュの家具は見た目がナチュラルで人気ですが、
普段はマメに乾拭きをして、何かこぼしたり、
汚してしまったらすぐにふき取るよう心がけてください。
そういった家具に家具用のワックスを使うと、
色ムラになってしまう場合があります。
これについても注意が必要です。
テーブルの天板には熱いナベやヤカンを直接置いてはいけません。
また、新聞や広告、雑誌を敷物代わりにすると、
インクが熱で溶け、貼り付いて取れなくなってしまいます。
熱いものには敷物を使いましょう。
また食事の際もテーブルクロスやランチョンマットを使うようにすると傷がつきにくく長持ちします。
濡れたままのお茶碗を長い間放置しておくと、輪ジミの原因になります。
輪ジミは一度ついてしまうと取れません。
メンテナンスや対応の仕方
ここまでは注意事項を述べてきました。
ここからは想定できるシチュエーションごとに対応方法をお伝えします。
■汚れてしまった場合
通常の汚れの場合は、
中性洗剤をぬるま湯で100倍程度に薄め柔らかい布を浸します。
固く絞ってふき取った後、ぬるま湯に浸した布で洗剤をふき取ります。
その後に乾拭きします。
食器棚などのガラス扉をクリーナーで拭く場合は、
枠にクリーナーをつけないよう注意してください。
シミになったりする恐れがあります。
少しずつ、布につけてガラスを拭きましょう。
・マジック汚れ
中性洗剤で繰り返し拭き取ります。
シンナーなどは使用しないでください。
特にラッカー塗料は色落ちしてしまうので注意してください。
マニキュアの汚れは落とせません。
こうなってしまうと一度塗装ごと剥がす必要があるので、
ご自分では対応は難しいかと思います。
■傷がついてしまった場合
小さいものでしたら、市販のクレヨンタイプや、
ペンタイプの補修材などで目立たないようにできます。
ですが、深くえぐれてしまったような傷は、家具用パテで埋めて着色する必要があります。
これには高度なテクニックを要します。
専門家の方に相談していただくか、ご自分で挑戦する場合は、
youtubeなどで動画を探して参考にしてみて下さい。
■オイルフィニッシュ仕上げのお手入れ
オイルフィニッシュは、植物油を木に染み込ませた仕上げで、
表面に塗装膜がありません。
ナチュラルな風合いが魅力です。
木の風合いを長く楽しむために丁寧にお手入れしてあげましょう。
艶を永く保つために、1〜2年に一度オイルをすり込みます。
オイルはご家庭のサラダオイルでもかまいませんし、
勿論、家具メーカーの専用のオイルでも大丈夫です。
柔らかい布にオイルを少量染み込ませ、
よくすり込んだ後、別の布で乾拭きしてください。
湿気、カビや乾燥などの対策方法
・湿気対策
湿気が多くなると木の家具は湿気を吸って膨張します。
隙間をなくして湿気をシャットアウトしてくれており、
人間にとってはありがたい性質です。
ですが、引出しが開け難くなってしまう事もあり、困ることも。
そんな場合は、天気の良い日に風通しの良い日陰で風に当てると元に戻ります。
それでもダメならドライヤーの冷風を側面に当てます。
ドライヤーは約30〜40cmほど離し、
間違っても熱風をかけないようにします。
他にも引き出し本体の側面や底板にロウを塗るか、
サンドペーパーをかけておくとすべりがよくなります。
・カビ対策
冬も結露が原因で、カビが発生しやすくなります。
カビは環境が一定のところで発生しやすくなります。
家具の裏は空気が動きにくいです。
暖房の熱が家具にさえぎられ、
温度が低くなり結露しやすくなっています。
家具を置くときは注意が必要で、壁から5cmぐらい離して置きます。
また壁と家具の裏との間に発泡スチロールの板をはさむと、
断熱材代わりになって壁から移るカビを防げます。
もしカビが生えてしまった場合は、
エタノールで消毒して丁寧に拭き取ってから、しっかり乾燥させます。
・乾燥対策
冬の低い気温では、空気が乾燥しています。
特に無垢の家具・塗装膜の無い仕上げの家具は湿度の影響を受けやすく、
ヒビが入ったり変形してしまう恐れもあります。
しっかり乾燥させた木を使っている家具なら、
極端な環境でなければ大丈夫です。
人間と同じように湿度40〜60%ぐらいが、木にとって良い環境です。
暖房の熱や風が直接家具に当たらないように注意してください。
まとめ
ここまで簡単ですが家具についてのメンテナンス方法についてまとめてきました。
購入後すぐは気にならない事も、
使い方や環境によってダメージを蓄積してしまいます。
そんな時もメンテナンスができるのが、天然木の家具の良いところでもあります。
大切にメンテナンスをしてあげるとより愛着も湧いてくると思います。
この記事を参考にご自宅の家具のメンテナンスをやってみて下さい。
また、家具についてのご要望等ありましたら、お気軽にご相談ください。
心よりお待ちしております。
それでは。
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