無垢材の割れの対策

 

無垢材とは、木を板状に削った木材のことで、
木材本来の暖かみや風合いがあることが、無垢材の魅力です。

一方で無垢材家具は「割れ」が発生する場合もあり、
取り扱いには、少しだけ注意が必要です。

今回は、無垢材の割れの対策についてまとめていきます。

 

 

無垢材は、どうして割れるのか

 

まずそもそも、無垢材はなぜ割れてしまうのか。

原因は、乾燥です。

実は無垢材は加工された後も、
空気や水分を吸ったり吐いたりしています。

空気が乾燥していると、木材は外気に水分を放出し、
木材の中の水分が失われていきます。

水分を失った木材はどんどんと収縮してしまい、
木材に亀裂や割れが発生してしまいます。

木材の割れは、人が冬の乾燥する時期にあか切れを起こすようなものです。

 

 

割れを予防するには

 

先ほどの内容の通り、無垢材の割れは乾燥が原因で
この割れを完全に防ぐことはできません。

ただ乾燥対策をするとある程度は、割れを防ぐことができます。

木材の乾燥対策として有効なのが、
エアコンに注意すること。

エアコンの風が直接家具に当たると、
みるみる木材が乾燥してしまいます。

エアコンの風向きを調整するか、家具の位置を調整して
風が直接当たらないようにすることが大切です。

保湿することも、割れを予防するのに効果的。

無垢材家具の近くで、加湿器をつけると良いです。

ちょっとした気遣いで割れを予防できるので、
ぜひ試してみてください。

 

割れてしまったときの対処方法は

 

もし無垢材が割れてしまっても、使えなくなるわけではないです。

割れた場合の対処方法をご紹介します。

 

■放置すること

実は割れを放置していると、
自然と亀裂が埋まっていくことがあります。

なぜかというと、湿度が上がると木材が膨張して、
亀裂がどんどん埋まっていきます。

冬にテーブルが割れても、
春になるにつれて割れが目立たなくなることがあります。

なので慌てて修復しなくても大丈夫です。

しばらく放置してもいいと思います。

 

■修理する方法

パテを使って割れを埋めて、
修正ペンで修正跡を馴染ませる修理がおすすめ。

修理は10分程度ででき、誰でも簡単に行えます。

どちらもホームセンターや、ネットで簡単に購入ができます。

パテの色はテーブルの色に近いものを選びます。

またパテは固体と液体の2タイプありますが、
初心者の方には、固体の方が使いやすいのでお勧めです。

 

〜手順〜

・まずパテを割れの隙間に、埋めていきます。

・ヘラや爪楊枝でパテを亀裂部分に詰めていきます。

・次にテーブルの表面が平らになるよう、余分なパテを取り除きます。

・最後に布で余分なパテを拭き取ります。

・パテの埋めた跡が気になる場合は、
仕上げに修正ペンを使って、補修跡を目立たなくします。

・木目を繋げるようなイメージで、
木目を同じ方向に線をピッと引くと綺麗に仕上がります。
※補修ペンの色は、テーブルより少し濃い色を選びます

 

まとめ

 

無垢材の割れは、自然現象であり、
天然木である証でもあります。

だからこその無垢材は暖かみ・風合いがあり、
経年変化を楽しめる魅力があります。

無垢材の家具をご使用される方は、
割れも経年変化の一つと捉えていただけるといいかと思います。

家具について何かご要望等ありましたら、
心よりお待ちしております。

それでは。

 

 

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