なんとなく、木製ベッドフレームが欲しいと思っている方も多いのではないでしょうか?
ナチュラルなインテリアが流行っているのもあり、
ベッドについての相談もよくいただきます。
そんな方に向けて、今回は木製ベッドフレームについてまとめていきたいと思います。
木製ベッドフレームの選び方
ベッドフレームは木で作られていることが多いですが、
ひとことで「木製」と言っても様々な種類があるのをご存じでしょうか。
ベッドに使用する木の特徴を知り、ベッド選びをすることで失敗が少なくなるかと思います。
木製ベッド選びのコツをお伝えしていきます。
一般的にベッドとはマットレスとベッドフレームを合わせた家具のことを言います。
そして、ベッドフレームとはマットレスを乗せるための台です。
ベッドフレームを使わずにマットレスを床に直置きしてしまうと湿気が下に溜まり、カビが発生する危険もあります。
一番はこれを避けるための湿気を溜めない様な物を選ぶのが基本かと思います。
木製ベッド素材の種類と特徴
木製ベッドで使われる木には、天然木(無垢・突板・集成材)とプリント紙(フェイクウッド)があります。
■プリント紙化粧繊維板(フェイクウッド)
プリント化粧繊維板とは、MDF(繊維板)や合板にプリント紙を貼った素材のことです。
最近では豊かな木目を表現したプリント紙などもあり、一目でプリントとわからない素材もあります。しかし、やはり質感は天然木に劣ります。
収納付きベッドなどの機能性が豊富なベッドフレームに採用されることが多く、安価なことがメリットです。
■突板(天然木)
突板とは本物の木を薄くスライスした素材のこと。
合板やMDFに突板を貼ってベッドフレームを作ります。
天然木の風合いを味わえつつ、比較的安価な点がメリット。
さらに形状安定性が優れているので、反りや割れの心配も少ないです。
デメリットは突板を貫通するほどの傷を負った場合、修復が困難なことです。
また、表面の薄皮が剥がれてしまうと見た目もよくありません。
■無垢材(天然木)
無垢材とは木そのものを切り取った素材のこと。
無垢材で作られたベッドは基本的に無塗装か薄い塗装を施し、
木の呼吸を妨げず、年月が経つに連れてに色味が変わっていきます。
使い込んでいくうちに様々な表情が出て、愛着が湧いてくるのが魅力です。
価格は高めですが、質感を重視する人におすすめです。
デメリットは高価格で、重量が重い傾向があることです。
天然木の種類と特徴
■ウォールナット
世界三大銘木のひとつで、高級家具に使われることが多い木材です。
濃く彩度が低い茶色で、経年変化は色が明るくなっていきます。
耐久性が高く、頑丈で、重厚な雰囲気が魅力。
落ち着きがある雰囲気のため、ベッドフレームに使われることが多いです。
最近では価格が高騰しているのでなかなか贅沢に使うことは難しくなってきました。
■オーク(ナラ)
硬さと重さがあり、耐久性が優れている木材です。
明るい茶色(うすめ)で、経年変化は色が濃くなります。
日本産は「ナラ」、北米産は「オーク」と呼ばれ、
家具では主に北米産のオーク材を使用します。
ダイニングテーブルによく使われます。
こちらもウォールナットに引けを取らず人気な木材です。
■アメリカンチェリー
すべすべした肌触りの良さが魅力の木材です。
水に強く耐久性が優れています。
やや赤みがある明るい茶色をしていて、経年変化では色が濃くこげ茶色になっていきます。
個人的に木目や雰囲気が好きな木材です。
■バーチ
光沢がある美しい表情が魅力の木材です。
やさしく上品な雰囲気です。
明るい茶色~白色をしていて、経年変化はそこまでありません。
■パイン
白~黄色の色合いで節が多く、カントリー調の家具に使われることが多い木材です。
柔らかいので加工に適していますが、傷つきやすい点がデメリット。
強度はやや弱めです。
経年変化は色が濃くなっていきます。
上記に紹介した広葉樹に比べリーズナブルです。
■ひのき
耐久性が強く、建築材としてはお寺などを作るのに昔から用いられています。
伐採してから200年間は強度が強くなり、その後1,000年くらいかけて伐採時の強度に戻ると言われています。
虫や菌の耐性にも強いです。
良い匂いを発するので気分を落ち着かせる効果や消臭や防ダニ効果も期待できます。
経年変化は少しずつ飴色になります。
■ホワイトアッシュ
色が白く、木目が粗い木材です。
重さ・硬さがあり、衝撃に強いことが特徴です。
色が白いので塗装にも向いています。
経年変化は黄色味を帯びた濃い褐色になります。
■タモ
強さとしなやかさがあり、折れにくく家具にとっては優良な木材として有名です。
明るい茶色をしていて、経年変化は黄色味を帯びた濃い褐色になります。
この辺りが、よく使われる木材かと思います。
用途や、金額の面で専門家に相談しながら決めていくことをおすすめします。
ベッドフレームの種類と選び方
ベッドフレームはたくさんの種類がありますが、その中でもライフスタイルに合ったデザインの物を選んでいただきたいところです。
まずは「収納付きタイプ」か「収納なしタイプ」のどちらかをご検討いただくのがおすすめです。
■荷物が多い人向き
引出しや床板下に収納が付いたベッドフレームについてですが、
荷物が多く、部屋の収納スペースが少ない人におすすめです。
引き出しの量や収納容量の違いで種類もいくつかあるので用途によって選びましょう。
また、収納付きベッドはプリント化粧繊維板で作られていることがほとんどです。
最近では家自体の収納力も高いので、収納付きのベッドフレームはあまりおすすめしません。
あまり格好が良くないので個人的に好きではありません。
生活感が出てしまうので気にならない方にはいいかと思います。
■収納なしタイプ
デザイン性を重視する人におすすめです。
収納機能がないベッドフレームなので、生活感が抑えられ、おしゃれに感じやすいです。
・ローベッド(フロアベッド)
・すのこベッド
このあたりが代表的なものかと思いますが、
高さが低いベッドは天井までの空間が広がるため、部屋に開放感が生まれます。
また、すのこベッドについては通気性が良く、床板下の空間がオープンになっています。
湿気が溜まりやすい敷き布団で使える商品も多く、高温多湿の日本に向いています。
シンプルな見た目で、商品数も多く、様々なモデルから選ぶことができます。
まとめ
最近ではお手軽な商品も多く、木材にこだわりのない方はそういった物を選んでいただければいいかと思います。
ただ、天然木の材料を使って、愛着の湧く様な物が欲しいという方にはオーダーというのも一つの手であると思います。
ベッドをお考えの方はお気軽にご相談ください。
他にも家具についてのご要望等、心よりお待ちしております。それでは。
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