家具選びに役立つ木材の基礎知識

 

 

家具を買うときに、素材をチェックしていますか?

ビビッときたデザインや色だけで判断していませんか?

木材には、木目が美しい物や、

やわらかくデザインなどの加工がしやすい物、

かたくて強度が強く丈夫な物、

リラックス効果があると言われるものなど、様々な特徴があります。

使用材料の特徴をきちんと理解して、
自分のライフスタイルに合った素材を選ぶ事も家具選びには大切です。

今回は簡単ですが、木材についての基礎知識をご紹介します。

 

 

素材について

 

一般的に家具で使われている素材は以下の5つ。

・無垢材(天然木)

・集成材(天然木)

・合板(ベニアを貼り合わせて厚みのある板状にしたもの)

・ 繊維板(MDF・ハードボード)

・パーティクルボード(小片を接着剤と混合し熱圧成型した木質ボード)

 

天然木・無垢材

その名の通り、無垢材とは丸太から木採りした木材。

一本の原木から角材や板を直接必要な寸法に切り出したものを指します。

製材屋さんが加工した物を工務店や大工さん、家具の職人さんなどが購入しています。

 

〜無垢材家具の特徴〜
・本物だけが持つ重厚感、木のぬくもり。その分、重量があります。
・丈夫で耐久年数が長く、経年変化が生まれる。
・使い込むほどに味わいが出るので愛着も湧きやすい。
・削り直しなどにより、新品同様に蘇る。
・容易に修復ができる。
・そり、割れ(変形)が出る場合がある。
・高額になってしまう。

 

天然木・集成材 

集成材とは棒状の無垢材(木端)を接着し、板状にしたものです。

反りにくく品質が安定しているのが、利点です。

継ぎ合わせのラインの有無があります。

木端も木目を合わせてあるわけではないので、
モザイク柄の様な見た目です。

 

〜集成材家具の特徴〜
・狂いや乾燥時の割れ、反りが少ない。
・強度性能のばらつきが少ない。
・無垢材同様にあたたかみのある素材。
・優れた断熱性と、調湿能力。
・耐火性能。
・無垢材同様に重い。

 

合板

節やフシが少なく、伸び縮みの少ない材料です。

家具では、表面材の一部や、背板として使用されます。

湾曲させたり、まげの加工がしやすいです。

 

〜合板家具の特徴〜
・表面をコーティングしているので、キズがつきにくい。
・何枚もの板を貼り合わせており、乾燥による板の収縮がない
・いろんな色やデザインがあるので、選んで楽しい。
・価格が安い。
・環境で耐用年数が変わりやすい。

 

繊維板

材木チップを蒸煮・解繊したものを熱圧成型した物。

高い加工性を持ち、耐久性や強度はあまり高くありません。

材木特有の反りや乾燥割れなどの癖が比較的少ないです。

 

〜繊維板家具の特徴〜
・安価で扱いやすい。
・芯がすべて詰まっているのでフラッシュ構造の内部に最適(突き板を表にして繊維板を芯にする)。
・水や湿気に非常に弱く、一度劣化すると修復しづらい。
・見た目のチープさが気になる。

 

パーティクルボード

木材の小片を接着剤と混合し、熱圧成形した物。

MDFより目が粗く、フラッシュ構造板の芯材に使われることが多いです。

 

〜パーティクルボード家具の特徴〜
・遮音性・断熱性が高い。デザイン性があるような雰囲気がある。
・木質資源を有効活用できるエコ素材。
・芯がすべて詰まっているのでフラッシュ構造の内部に最適。
・繊維板同様に、一度劣化すると修復しづらい。
・木口(材木を横切りにした面)の切削面は粗雑になる。

 

 

まとめ

 

木の素材にはたくさんの種類があり、それぞれの長所、短所があります。

それを把握し、素材をしっかり選ぶことが家具を長く使うコツだと思います。

頭の隅に入れて置いていただければ嬉しいです。

家具についてのご要望等ありましたら、お気軽にご相談ください。

心よりお待ちしております。

それでは。

 

 

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